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院長の挨拶 |
当院は昭和39年に開設した北海道釧路市の閑静ですが近くには住宅街が広がる緑あふれる場所にある精神科専門の病院です。自然に囲まれ四季折々の季節を実感しながらも徒歩圏内にはコンビニエンスストアやスーパーマーケット、大型書店などもある治療環境の中で地域精神科医療を展開しています。
”心の時代”といわれ、うつ病が”こころのカゼ”といわれたり、総合失調症が”軽症化している”といわれるなど、以前と比べると精神科の敷居は確かに低くなったと思います。しかし、それはクリニックや総合病院精神科の話であり、単科の精神病院は今でも”精神病院”と呼ばれる事が多く、隔離と拘束の象徴としての鉄格子をイメージされる方が多いのも現実です。精神疾患も以前と比べると多様化しており、それぞれに応じたきめ細やかな対応を求められる今日、職員研修ひとつとっても不利な状況におかれた北海道の一地方都市にあっても志しは高く、と職員一同この地ならではのチーム医療を実践しています。見えない偏見の壁を少しでも取り払うとともに心の健康を回復するために、そしてその人なりの社会復帰を果すべく日夜取り組んでいます。社会保障や経済状況が大変厳しい中ですが、すべての患者さんが、あるいはそのご家族やかかわりのある方々が安心して生活できる環境を確保・維持していくために病院として何ができるのかをいつも考え、少しずつでも実現していきたいと思います。 |
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院長 清水輝彦 |
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